2033年の伊勢神宮式年遷宮御用材が伊勢を目指して愛知県内各地を巡ります。

式年遷宮の御用材
中日新聞

2033年の伊勢神宮式年遷宮御用材が伊勢を目指して愛知県内各地を巡る「御神木奉迎送」が、

2025年の6月6~8日に開かれます。

今朝の中日新聞には、十五段を使って、

熱田神宮や真清田神社(尾張国一宮)、大縣神社(尾張国二宮)、

砥鹿神社(三河国一宮)などの、愛知県内の神社による記事広告が掲載されています。

記事では、御神木を切り出す御杣山(みそまやま)として指定された、

長野県上松町の国有林から切り出された御神木が、

伊勢神宮式年遷宮の御用材として伊勢を目指して県内各地を巡ることが、

伝えられています。

現代では木曽川を筏を組んで流すのではなくトラックで運びます。

御用材の運搬方法は、昔は木曽川を使って中津川から河口の桑名まで流されていましたが、

現在は、御神木をトラックに乗せて運びます。

トラック出運ばれるとは言え、その御用材は昔ながの運搬ルートの伝統を守り、

木曽川に沿って下流の、国道1号線の木曽川、揖斐川、長良川の木曽三川に掛かる、

伊勢大橋を渡った桑名市まで運びます。

そこで御神木が三重県に引継がれます。

御神木が切り出された地域は尾張藩の飛地でした。

式年遷宮の御用材

御神木が切り出された長野県上松町、岐阜県加子母町(かしもちょう)、付知町(つけちちょう)辺りは

江戸時代は尾張藩が管理していた山林です。

名古屋城本丸復元御殿のときも、ここから切り出した用材を使いました。

式年遷宮の他にも、法隆寺金堂、明治神宮、皇居、姫路城など歴史的建造物の修復にも、

この裏木曽の加子母、付知の国有林のヒノキが使われてきました。