2025年10月23日（木）付　日本および海外の主要ニュース

今日のトップ見出し（要旨）

🇯🇵 政治・政局

高市早苗氏、衆院で首相に選出 — 日本初の女性首相が就任

2025年10月21日、衆議院での本会議において、高市早苗氏が次期内閣総理大臣に選出されました。彼女は日本初の女性首相となり、与党 自由民主党（LDP）と 日本維新の会（維新）との連立合意を背景に就任したものの、議席数は過半数を確保できず“少数与党”体制となっています。 Reuters+2Le Monde.fr+2

背景と詳細：

  • LDPは、従来の連立パートナーであった 公明党 と関係解消の後、維新との新たな協定を締結。維新側の要求には大阪を災害時の「第二首都」に位置づける構想などが含まれています。 ガーディアン+1
  • 高市氏は首相就任にあたり「強い経済と確かな安全保障を実現する」と演説。 Le Monde.fr+1
  • ただし、議席数の面で与党＋維新でも衆議院465議席中約２席少ない状況で、政策実行力や立法運営の安定性に懸念が残ります。 Le Monde.fr+1

今後の見通し：

市場や国民の関心は、政策実施の「スピード」と「安定性」に集まっており、政権浮揚のカギを握るのは「実績の提示」です。

首相選出直後の課題として、補完勢力の確保・関係維持が最優先。衆議院・参議院での法案可決には緻密な連携が必要となります。

防衛・憲法改正・財政健全化・デジタル改革といった政策項目が高市政権の柱ですが、少数与党体制ゆえに妥協を迫られる場面が予想されます。

💹 経済・金融・物価

日銀内部から追加利上げを示唆する声が出始めており、金融市場ではドル／円や国債利回りに反応が見られます。ドル／円はおおむね151〜152円付近で推移しており、輸入物価上昇による家計コスト増が懸念される一方、日銀と政府の政策反応が注目されています。 Reuters+1

🌍 国際・外交・安全保障

日本は、米国との安全保障協力強化を改めて確認。高市政権は、東アジアの地政学的リスク（中国・北朝鮮）に備え、防衛予算拡大を明言しました。
同時に、外交面では韓国・中国との関係にも留意する必要があるとされ、特に歴史・領土問題の対応が試される局面にあります。

🗾 地方版ニュース（地域別）

以下、地域ごとの注目ニュースをまとめます。

地域ニュース概要リスク・注目点
北海道・東北北海道の酪農・畜産地域で円安・燃料価格上昇が負担増加に。地方産業へのコスト転嫁圧力。
関東・甲信越・東海静岡・愛知沿岸部では物流・港湾インフラの整備加速。「デジタル港湾」構想が浮上。予算・地方自治体負担の増大。
近畿大阪市・関西圏で観光客回復の動き。新幹線・空港アクセス強化議論。人材確保・インフラ耐久性が課題。
中国・四国広島県では太陽光発電設備の増設計画。四国山間部では人口減対策支援を議論。規模・採算性・住民参加の課題。
九州・沖縄沖縄において観光回復が進む一方、台風・豪雨リスクが再び認識され、防災整備の必要性が浮上。気候変動対応・観光依存構造の見直し。

⭐ 注目のポイント・今後の見通し

  1. 政権の始動と安定性 — 首相指名後の迅速な政策実行が安定の鍵。
  2. 金融・財政政策の転換点 — 利上げ・財政出動・円安というトリプルテーマに市場は敏感。
  3. 地方・インフラ強化 — 特に物流・港湾・観光インフラの整備が地方政策の焦点。
  4. 安全保障と外交の緊張 — 地政学リスク対応が、国内政策とも深く結びつく。
  5. コスト増の波及 — 円安・物価上昇・エネルギー価格上昇が、家計・企業・地方に影響。