
カキツバタの撮影に行った。気に入ったのは1枚だけです。
刈谷市の小堤西池は天然記念物のカキツバタが一面に咲く池です。
在原業平が東下りした当時の様子を伝える数少ないカキツバタの群生地として、
天然記念物に指定されています。
そのカキツバタは、見頃をむかえても池にびっしりと花が咲くのではなく、
見た目には池のあちらこちらに固まって咲くという風情です。
市長がお見えになったり、ケーブルテレビが取材にくることもあります。
当日はまだ三分咲きでしたが、何枚か撮影しました。
尾形光琳の屏風絵のようなカキツバタを撮りたい
撮影のイメージは尾形光琳(1658~1716年)の国宝「燕子花図屛風」のような、
リズムのあるカキツバタの風景です。
そうはいってもなかなか写真ではうまくは撮れません。
そして、この場所はいつも強い風が吹いているので、
被写体のカキツバタが揺れて、被写体ブレするので絞りを開けて、
シャッター速度を速くする必要があります。
そうすると背景がぼけるので自然の風景がうまく写りません。
そんな駆け引きをしながら撮影しています。
カキツバタは水際に咲く
カキツバタは水際に咲くので池の水と一緒に写すのが良いと思います。
また、池の水際を縁取って咲く、最盛期にはそこを撮るのも一つのアイデアです。
この日の撮影で気に入った写真はこの一枚です。

スマホではわかりにくいので、PC等の大画面でご覧頂くとうれしいです。
この写真が気に入っっている理由
その理由はひと言で言うと、天然記念物のカキツバタが咲く小堤西池の特徴が写っているからです。
- カキツバタの背が低いこと。
- 葦が伸び始めているので、カキツバタは葦の背が高くなり覆われてしまうとそのシーズンを終えます。
- 自然の摂理です。
- 吹く風の向きが分かること。
- 向こうの風景がそれほどぼけていないこと。
そらが白く飛ばないように少し暗めに撮ったので、写真が暗いのが気になります。
このままでは商業写真には向きませんが、写真の中に入っていける写真です。
こちらにも記事をアップしています。 https://okazin86.com/kakitsubata2