2025年（令和7年）12月12日（金曜日）

猿投山遠望@二村山

2025年（令和7年）12月12日（金曜日）

🚨 18兆円規模の補正予算案、衆院通過し参院へ送付 🇯🇵

八戸復旧と緊急経済対策が柱、高市首相は早期成立を強く要請

一昨日（8日）夜に発生した最大震度6強の八戸大地震の復旧費用と、物価高騰に対応する緊急経済対策を盛り込んだ総額18兆円規模の補正予算案が、本日未明、衆議院本会議で与党などの賛成多数により可決され、参議院へ送付されました。衆議院における予算審議は、災害対応の緊急性から異例の速さで行われました。

高市首相は、予算案可決後、「この予算は、被災地の早期復興と、国民生活の安心を担保するために不可欠だ」と述べ、参議院での迅速な審議と成立を重ねて要請しました。予算には、八戸地震の復旧・復興費用に加え、物価高対策としての低所得者層への給付金や、サプライチェーン強靭化に向けた大規模な投資費用が盛り込まれています。

🏛️ 政治・外交

🗣️ 日中外相会談の調整進む、レーダー照射は平行線 🇨🇳

高市政権、「対話は継続、圧力も継続」の二正面作戦

中国軍機によるレーダー照射事案を巡り、日中両政府は来週にも外相会談を開催する方向で最終調整に入りました。中国側は「対話継続」を提案していますが、事案の責任については依然として日本側の「領空侵犯」を主張しており、両者の主張は平行線をたどっています。

高市政権は、外相会談を通じて、偶発的衝突を避けるための実務的なホットライン開設を優先議題としつつも、再発防止の確約が得られるまでは、米国など同盟国との安全保障面での連携（圧力）を継続する「二正面作戦」で臨む方針です。

💰 少子化対策の財源、社会保険料見直し案を予算に反映へ 🇯🇵

電子カルテ導入支援で効率化、年末予算で大枠決定

少子化対策国債の償還財源として、高市首相は与党専門チームが提示した「社会保険料の歳出効率化」案を、来年度の予算編成に大枠で反映させる方針を固めました。特に、全国の医療機関での電子カルテ導入支援を加速させることで、医療事務コストの削減を目指します。この財源論の結論は、年末の予算案決定における重要な要素となります。

🌎 国際・外交

🚨 ガザ再建支援会議、国際的な監視体制の構築で合意 🤝

支援資金の不正流用防止に向けた一歩

ガザ地区の復興支援に向けた国際再建支援会議は、昨日、閉幕しました。会議では、日本を含む各国が表明した巨額の支援資金が、確実に人道目的に使われるよう、国際機関主導の厳格な「モニタリング・監査体制」を構築することで合意しました。

📈 経済・金融

📉 東京市場、18兆円補正予算の衆院通過で一時反発も警戒感続く 💹

大規模対策を好感しつつも、八戸地震の影響が上値を抑制

本日の東京株式市場は、18兆円規模の緊急補正予算案が衆議院を通過したことを受け、大規模な財政出動による景気下支え効果を好感し、建設・復旧関連株を中心に買いが先行して始まりました。しかし、東北地方のサプライチェーン途絶の懸念が依然として強く、株価の上昇は限定的となっています。市場は、参議院での予算成立と、被災地の生産再開動向に引き続き注目しています。

🇯🇵 地方版ニュース

📣 各地域の今週の動向

地域主要ニュース・動向関連する課題・対策
北海道・東北八戸大地震の被災者支援と復旧作業が最優先。参議院での予算審議を受け、政府は週末から仮設住宅建設チームを現地に派遣する準備を開始。交通インフラの安定化と、冬季の被災者支援。
関東（首都圏）東京都、首都直下地震の事前復興計画を基に、広域避難経路の交通規制訓練を今週末に実施予定。地域住民への防災意識の継続的な啓発。
東海・北陸愛知県、次世代自動車産業の国際展示会再誘致に向け、地元企業と協力会議を本日開催。関連中小企業の技術開発への公的支援の強化。
近畿大阪府、万博跡地の次世代型研究拠点整備案について、環境アセスメントの専門委員会が、水質への影響を中心に本格的な調査を開始。開発計画における環境負荷の低減策。
中国・四国岡山県、AIを活用した「高齢者向け見守りシステム」の実証実験が最終段階。運用ガイドラインの最終調整を実施中。地域住民のプライバシー保護と、システムの費用対効果検証。
九州・沖縄福岡市、AI倫理ガイドラインの浸透に向け、中小企業向けのオンラインセミナーを強化。スタートアップ企業における法務・倫理担当者の育成。

📌 編集後記

本日、高市政権は18兆円補正予算の参議院送付という大きな山場を超え、被災地復興と経済対策の実行に道筋をつけました。この予算の成立が、週末以降の被災地支援を大きく加速させる鍵となります。