2025年(令和7年)11月25日(火)付 主要ニュース

🇯🇵 高市首相、経済安全保障でトップ外交へ 🚀

「サプライチェーン安定化」へ年内米欧歴訪を調整

高市首相は24日夜、年内にも米国と欧州を歴訪する方向で最終調整に入ったと、政府関係者が明らかにしました。主要テーマは、先に閣議決定した巨額経済対策の柱の一つである「経済安全保障の強化」です。

特に、半導体や重要鉱物資源の安定供給網(サプライチェーン)構築に向け、主要同盟国との連携を強化することが狙いです。首相は、米国首脳との会談で、対中戦略を見据えた技術流出防止策での協力深化を要請し、同時に、日本の先端技術への対日投資を呼びかける方針です。

このトップ外交は、内政の焦点である財政拡張への市場の懸念を払拭し、「成長戦略を国際協力で推進する」という政権の姿勢を国内外に示す重要な機会となります。

新型インフルエンザワクチン、高齢者向け接種開始へ 🌡️

異例の早期開始、全国で供給・副作用モニタリングを強化

厚生労働省は24日、今冬の流行が懸念される新型インフルエンザ株に対応するワクチンの、高齢者(65歳以上)を対象とした接種を26日から前倒しで開始すると発表しました。例年より1週間以上早い異例の措置となります。

複数の研究機関から「今年の株は変異速度が速く、重症化リスクが高い」との警告が出たことを受けた緊急対応です。厚労省は、全国の地方自治体や医療機関と連携し、ワクチンの円滑な供給体制を確保。同時に、接種後の副作用や健康被害に関するリアルタイムのモニタリング体制を強化する方針です。一般への接種開始時期については、高齢者層への供給状況を見極めた上で改めて発表するとしています。


📈 経済・金融

🏦 日銀、国債買い入れオペを「柔軟化」へ 📉

長期金利の上昇圧力を警戒、市場調整機能の回復目指す

日本銀行は24日の金融政策決定会合で、長期国債の買い入れオペレーション(公開市場操作)について、市場の需給に応じて買い入れ額の「柔軟化」を進めることを決定しました。これは、政府の大型財政支出(昨日のニュース参照)や、将来的な金融政策の正常化観測により長期金利に上昇圧力がかかることを警戒し、市場の調整機能を回復させる狙いがあります。市場関係者は、日銀が事実上の「ステルス・テーパリング(金融引き締め)」に踏み切ったと見ています。


🏛️ 政治・国内

🚅 リニア中央新幹線、工期遅延の解消へ官民協議会発足 🛣️

静岡工区以外の着工を優先、遅れの影響最小化図る

国土交通省は24日、JR東海と沿線自治体、建設関係者を集め、リニア中央新幹線計画の工期遅延問題に対応するための**「官民協議会」を発足させました。最大の課題である静岡工区の解決が長期化する中、協議会では静岡工区以外の着工済み区間について、工事を加速させる方策**や、技術的なボトルネックを解消するための支援策を集中的に議論。全体の開業時期への影響を最小限に抑えるため、国が主導して関係者間の調整を図る形となります。


🌎 国際・外交

🇰🇵 米韓、北朝鮮の衛星打ち上げへの追加制裁で合意 🛰️

日本も連携し、監視・情報共有を強化へ

北朝鮮が先週行った偵察衛星の打ち上げ実験を受け、米国と韓国は24日、両国間で北朝鮮の違法な活動に関与した個人・団体に対する追加的な独自制裁を課すことで合意しました。日本政府もこの動きに強く同調し、日米韓の安全保障上の連携を強化。特に、衛星の軌道監視や関連情報共有のシステムを高度化することで一致しました。


🧪 技術・産業

💻 生成AIによる「誤情報」対策、認証技術の開発が急務に 📝

大手IT企業、電子透かしとコンテンツ認証の標準化を推進

急速に進化する生成AI(人工知能)技術が生成した画像やテキスト、動画に含まれる**「誤情報(フェイク)」の流通が国際的な課題となっています。これに対し、複数の大手IT企業は、AI生成コンテンツに識別情報を埋め込む「電子透かし(ウォーターマーク)」技術と、コンテンツの出所を証明する「認証技術」の国際的な標準化**を急いでいます。


🇯🇵 地方版ニュース

📣 各地域の主要トピック

地域主要ニュース・動向関連する課題・対策
北海道「雪崩・地滑り警戒システム」のAI高度化へ。従来の積雪データに加え、地熱・地下水データを組み込んだAI予測システムの実証実験を主要都市圏で開始。冬季の交通・インフラ防護体制の強化と、観光客への情報提供の迅速化。
東北三陸沖のホタテ漁、価格高騰と漁獲量変動の対応進む。養殖技術のデジタル管理導入で品質安定化を目指す動き。海外市場での競争力維持と、異常気象による被害リスク分散のための施策。
関東(首都圏)東京湾岸エリアの物流倉庫、人手不足で自動化投資加速。大型倉庫でのAGV(無人搬送車)やロボットアーム導入率が対前年比20%増。既存労働者へのリスキリング(再教育)支援と、セキュリティ対策の強化が急務。
東海・北陸名古屋周辺、自動車部品サプライチェーンの再編が進展。EVシフト対応のため、軽量化素材やパワー半導体関連企業の工場誘致が活発化。中小企業の技術転換支援と、エネルギー安定供給対策。
近畿大阪・京都の観光地で「宿泊者向け環境税」導入議論が本格化。観光公害(オーバーツーリズム)対策とインフラ維持のための財源確保が目的。住民理解の獲得と、税収の適切な使途に関する透明性の確保。
中国・四国瀬戸内地域の高齢化対策、ドローンを活用した医薬品配送を拡大。特に離島や山間部での配送ネットワークの構築を急ぐ。規制緩和と、悪天候時の代替手段確保が課題。
九州・沖縄熊本・鹿児島で地下水資源の保全計画を強化。半導体工場進出による大量の水利用に備え、雨水の貯留・地下浸透を促すインフラ整備に大型予算を投入。地元農家との水利用調整と、地域全体の持続可能性の確保。

⚽ スポーツ

Jリーグ最終節を前に、退任監督の動向が話題に 🗣️

名門クラブの指揮官交代、来季のチーム編成に影響

J1リーグの激しい優勝争いが注目される中、今季限りでの退任が発表されている複数の監督の動向がスポーツ紙面を賑わせています。名門クラブの指揮官交代は、すでにストーブリーグ入りしている選手獲得や来季のチーム編成に大きな影響を与えることが確実視されています。


📌 編集後記

本日より新型インフルエンザの高齢者向け接種が始まります。本格的な寒さも到来しますので、どうぞお気をつけてお過ごしください。