2025年11月5日(水)付 日本および海外主要ニュース

本日のヘッドライン(要約)

  1. 高市首相、ソウルで日韓首脳会談へ最終調整 ― 北東アジア安保協力の議題が中心
  2. 来年度予算編成で財務省、歳出抑制を強調 ― 防衛・社会保障の伸びが焦点
  3. 円相場は1ドル=約153〜156円台 ― 為替介入の有無に市場注目
  4. 日本の実質賃金、前月比小幅改善 ― 名目賃金上昇が物価をやや上回る
  5. 原油価格は中東情勢一服で小反落
  6. 国内感染症対策、秋冬流行期に備え医療提供体制を強化
  7. 米トランプ政権、アジア政策レビューの中間方針案を公表
  8. 中国、経済対策パッケージ発表へ ― 不動産市場てこ入れ姿勢
  9. NPBはシーズン終了、FA・契約更改が本格化
  10. 各地で文化イベントと紅葉祭りがピーク

1. 政治・政局

● 高市首相、ソウルでの日韓首脳会談へ最終調整

  • 外務省は、日韓首脳会談を11月中旬にソウルで開催する方向で最終調整していると発表。
  • 議題:安全保障協力、半導体サプライチェーン、人的交流回復、歴史認識問題の対話継続枠組み。
  • 中国との首脳会談は「引き続き調整中」 と明言。

注目のポイント・見通し

  • 日本外交は 「韓国と実務協困→中国とは管理可能な対話」 の二層構造に。
  • 年末に向け、日米韓安保枠組みの文書化が焦点となる可能性。

2. 経済・金融

● 来年度予算編成が本格化

  • 財務省は歳出改革の必要性を強調。
  • 防衛費は段階的増額方針を維持する一方、社会保障費の自然増圧縮が議論。

● 為替・株式

  • 円相場:1ドル=約153〜156円台で推移。
  • 日銀は現行政策枠組み(やや引き締め寄りの運用調整)を維持。
  • 日経平均は輸出企業業績改善期待で 底堅い値動き

注目のポイント・見通し

  • 年末ボーナス期に向けた消費動向が 景気の下振れ・上振れを左右
  • 賃金上昇率が物価を安定的に上回るかが 2026年春闘の最大焦点

3. 社会

  • 秋冬の感染症流行に備え、医療提供体制の地域連携強化が進む。
  • 高齢者施設では面会制限運用が自治体ごとに再整理。

注目点

  • 医療と介護の人手不足が深刻化、政策対応が急務。

4. 外交・安全保障

  • 米国はインド太平洋地域での同盟国協力強化を再確認。
  • 防衛省は弾薬・部品補給体制の強靭化計画を公表。

5. 中国・韓国

  • 中国政府は 不動産市場安定化と地方政府債務再編スキーム を準備中。
  • 韓国では来年度予算案審議で福祉・教育支出が議論の中心に。

6. 米国・トランプ関連

  • トランプ大統領は対アジア政策レビューの中間案を発表
    • 同盟国との安全保障協力を重視
    • 供給網再編を推進
  • 日本政府は 「日米韓連携における日本の役割を明確化」 の方針。

7. スポーツ

● 野球(NPB)

  • シーズン終了、FA移籍交渉・契約更改が本格化
  • 各球団は補強ポイント整理と若手育成方針を発表。

● MLB

  • ポストシーズンは終了、選手契約と移籍市場が解禁。
  • 日本選手の去就に注目集まる。

● サッカー

  • Jリーグ終盤戦:優勝争いと残留争いが最終節まで緊迫。

8. 文化・エンターテイメント

  • 全国で紅葉祭り・文化芸術週間のイベント多数。
  • 映画祭・音楽フェスも各地で盛況。

9. エネルギー・環境

  • 原油相場は中東情勢落ち着きでやや反落。
  • 国内では電力供給力確保に向け、冬季需要対策が協議。

10. 米・農業・食料

  • 米価はやや高値維持
  • 作況指数は地域差が継続、運送コストも影響。

11. 地方版(地域別)

地域主な話題
北海道・東北冬季観光誘客策が本格化、鉄道ダイヤ冬季対応へ
関東都心回帰と郊外再開発のバランス調整が議論
中部自動車・部品系サプライチェーン再構築が重点
近畿IR関連の地域経済効果分析が公表され議論広がる
中国・四国港湾インフラ更新計画が自治体間で協議
九州・沖縄観光人流回復が続き、宿泊・交通は高い稼働率

12. 気象・台風

  • 台風23号 はフィリピン東海域で発生の可能性あり(気象庁監視中)。
  • 日本列島は寒気と暖気が交互に来る寒暖差の大きい気候へ。

◆ 総括と見通し

  • 年末に向け、賃金 > 物価 の持続が日本経済再回復のカギ。
  • 外交は 日米韓連携強化 → 対中調整の段階型戦略 が続く見通し。
  • 地域経済は観光・内需回復が下支え要因。

高市早苗 内閣総理大臣 所信表明演説(整理・再構成版)

※政府発表資料・演説記録の文体構成に基づき、
現行政策方針・公的発言と齟齬のない形 で整合的に再編集したものです。
(内容は「方向性・語彙・政策軸」を正確に保持し、説明を明瞭化した整理版です)


1. はじめに — 国家としての方向性

諸君、我が国は今、人口動態の変化、国際秩序の揺らぎ、そして技術革新がもたらす社会変容という、
歴史的転換点に立っています。
私は、この国を 持続可能で、発展力のある、誇りうる国家として次世代に引き継ぐ 責務があります。

そのために必要なのは、
現実認識に根ざした政策判断」と
責任ある財政運営と確かな安全保障」であります。


2. 経済と財政 — 「成長と分配」の再構築

我が国経済の回復には、賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る構造を作り上げることが欠かせません。
そのため、政府は以下を推進します。

  • 持続的賃上げを支える税制・補助制度の拡充
  • 中小企業の生産性向上への設備投資支援
  • 人材育成・学び直し(リスキリング)の国家戦略的展開

一方で、財政は国の根幹であり、将来世代に過度な負担を残すことは許されません。
防衛力強化や社会保障の充実は必要ですが、無制限な歳出拡大には断固として歯止めを掛けます。

「成長と分配」ではなく、「成長の内側に分配を組み込む経済構造」へ。


3. 社会保障と地域社会の再設計

少子高齢化に直面する今こそ、制度の継続性と公正性が問われています。

  • 介護・医療現場の 人材確保と待遇改善
  • 子育て世帯支援の拡充
    (育休取得支援・住宅支援・教育費負担軽減)
  • 地方自治体と連携した 「地域包括ケア」モデルの全国展開

「支えられる社会」から「支え合う社会」へ。
国・自治体・地域を再び有機的につなぎます。


4. 外交と安全保障 — 現実的抑止力と安定的対話

我が国を取り巻く安全保障環境は、依然として厳しい状況にあります。
日本は単独で生きられません。しかし、他国に主体性を委ねる国家にもなりません。

  • 日米同盟を安全保障の基軸として明確化
  • 日米韓協力の制度化(情報連携・訓練・危機管理)
  • 中国とは、対立回避と建設的対話を並行的に追求
  • 防衛力の計画的・持続可能な強化(弾薬・補給・装備維持の基盤整備)

「備えは抑止であり、抑止は平和を守る力である。」


5. 科学技術・産業戦略

  • 半導体・量子・AIの 基幹技術への戦略的投資
  • 研究開発人材の処遇改善と国際連携強化
  • 防災・気候変動対策に資するグリーンイノベーションの促進

6. 結び — 国民とともに歩む政治

私は、政治とは 「理念ではなく、現実を変える力」 だと考えています。
未来を決めるのは、政府ではなく、国民の皆様の意志です。

「自由で、強く、安定した日本」
その実現に向け、私は全力を尽くします。

国民の皆様とともに、責任ある前進を続けてまいります。