2025年9月1日(月)日本および海外の主要ニュース
日本
政治
- 石破政権:7月の参院選で与党が過半数割れした後も、内閣支持は直近の世論調査で反発上昇(39%)との報。野党攻勢と与党内の求心力低下の綱引きが続く構図です。政策面では対米通商や物価対策(特にコメ)に評価材料があり、早期退陣観測にブレーキ。Reuters+1PBS
- 与党総裁人事:9月上旬に党内の意向聴取・支持表明リスト公表の見込み。権力の空白・選挙管理色を避けたい与党事情。Japan Today
経済
- 物価/生産:東京都区部コアCPIは8月+2.5%に減速も、基調は+3.0%と粘着。7月鉱工業は▲1.6%(自動車▲6.7%が押し下げ)。米関税の外需下押しと実質所得の伸び悩みが同時進行。Reuters+1
- 金融政策:日銀は追加利上げ観測がくすぶる一方、景気下押しの不確実性(米関税)に言及。足元の失業率は2.3%まで低下。9月会合のスタンスは「データ依存・段階的」。Reuters
社会
- 食品高:食品全体の値上がりが家計を圧迫。海水温上昇の影響など“気候×物価”の複合要因が色濃い。Reuters
スポーツ
- 全米OPテニス進行中。日本勢の勝ち上がりは速報待ち。国際大会モードが秋の国内スポーツ関心(NPB終盤戦、Jリーグ)にも波及。
芸能・カルチャー
- 今夜TBS系「CDTVライブ!ライブ!」3時間特番。Mrs. GREEN APPLE、Snow Man、なにわ男子など話題曲を披露。放送由来のストリーミング跳ね上がりに注意。福井新聞
外交・安全保障
海外
グローバル市場
- 先週の日本株は高値圏も上値重い。テック利確と秋相場の警戒が重石。日経225は直近4.27万近辺。T. Rowe PriceReuters
- 東京CPIの鈍化は“利上げ急がず”の材料だが、食品の高止まりが家計と小売に逆風。Reuters
地政・国際関係
- SCO首脳会議の周辺で中印首脳が「競争より協調」を演出。アジア・多国間枠組みでの足並み確認は、対米通商圧力が強まる局面のヘッジにも。朝日新聞
中国・韓国情勢
- 中国:SCOでの存在感演出。日本周辺の海空域での活動活発化は続くとの見方が多く、日本の長射程運用前倒しの背景。AP News
- 韓国:通商・安全保障で対米関係の揺らぎを注視。米同盟の信頼性低下リスクに敏感となり、日本と同様に抑止・同盟の再梱包がテーマ。Reuters
トランプ(米政権)関連
- 対日通商:米政権が「日本による米国産コメの追加購入」を対日関税交渉に絡め、交渉が難航。自動車関税の最終落としどころ(27.5%→15%案)も日系に重要。Reuters+1
- 内政・支持率:最新のReuters/Ipsosで支持40%と任期最低圏。都市部での移民取締り拡大示唆や留学生政策の揺れが論争に拍車。支持の伸び悩みは議会対立(予算・外交)に波及。ReutersThe Times of Indiaポリティコ
- 歳出/外交線:議会承認済みの対外援助49億ドルを政権が差し止め通告、三権の緊張が強まる。Reuters
金融
- 株式:薄商いの中で先高観と利確が交錯。米関税不透明感と国内消費の弱さが日本株の上値を抑制。T. Rowe PriceReuters
- 為替・金利:足元の円相場は米金利見通しと日銀の一手待ちで方向感乏しい。指標面では9月のBOJ会合がカタリスト。Reuters
外交・安全保障(日本の視点)
- 装備・運用:国産12式(改)遠射程化やトマホーク導入の前倒し整備、無人アセット活用拡大。人的制約の補完も狙う。AP News
- 対英連携:8/28の日英防衛相共同声明で、装備協力・相互運用性・インド太平洋での共同訓練など具体化。防衛省
スポーツ
- テニス:全米オープンが佳境入り。上位勢の山の崩れ方で日本勢のドローも左右。デイリーの結果で随時アップデートします。
芸能
- 地上波特番効果:CDTVの大型編成は新譜・配信の初動押し上げ要因。番組連動TikTok/YouTube指標も同時に動くので、翌日以降のランキング変動に注目。福井新聞
- 番組改編:関西ローカルの長寿情報番組終了発表など、秋改編の動き。広告市況(ローカルCM)にも波及。オリコン
米(コメ)の価格・サプライ
国内(日本)
- 背景:2023年の高温・品質悪化→24年以降の供給不足が尾を引き、25年序盤にかけて小売米価が急騰。政府は備蓄放出を段階的に追加(~30万t追加放出など)。Reuters+1
- 足元:スーパー店頭価格は6月時点で3週連続の小幅軟化も、高止まり継続。秋の新米出回り時期と政府在庫放出の組合せでピークアウトを探る段階。Reuters
- 政策連動:対米通商の場で「米国産コメの追加購入」要求が浮上。国内農政は27年から増産誘導へ政策転換予定で、短期(輸入/放出)・中期(生産構造)・通商(市場アクセス)の三層管理が必要。Reuters+1
国際
- FAOの国際米価指数(FARPI)は7月▲1.8%と続落。インドの豊作・輸出再開や在庫厚みで外モノは軟調。日本の店頭価格との“乖離”が当面のテーマ。FAOHome+1
- インドは豊作・在庫積み上がりで輸出攻勢(年2,250万t見込み)に転じ、周辺国市場の価格を押し下げ。Reuters
今日の着眼点
- 「国内高止まり×海外軟調」のコメ価格乖離
国内は秋の新米・備蓄放出の効き具合、海外はインド供給・FAO指数の下げ止まりに注目。小売/外食は短期契約の再交渉余地。FAOHome+1Reuters - 日銀の“遅すぎず、早すぎず”
基調インフレ3%台×成長鈍化。9月はフォワードガイダンス微修正の可能性。円金利のボラ管理を最優先。Reuters+1 - 対米通商の政治化
米国内政(支持率・移民政策・歳出対立)が関税・数量要求に直結。輸出入のサプライチェーンは“政治リスク”前提で組む。Reuters+2Reuters+2 - 安保の“前倒し”モード
装備配備前倒しと英日協力の定着化。民生技術と軍需の両輪サプライ対応を。AP News防衛省
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