2025年8月27日(水)日本および海外の主要ニュース
🏛 政治・外交・安全保障
米国・トランプ政権
- トランプ大統領、FRB理事のリサ・クック氏を解任
→ 歴代大統領が中央銀行理事を解任したのは極めて異例。FRBの独立性が脅かされるとの批判が議会や市場関係者から噴出。
→ 解任理由は「インフレ対策に消極的」とされるが、法的根拠に乏しく、最高裁まで持ち込まれる可能性が高い。
→ 市場は不安定化し、ドル売り・円買いが加速。米国債利回りも変動し、金融政策の予見可能性が低下。 - 対中強硬策:レアアース輸出制限に対抗し「最大200%の関税」を検討
→ レアアースはEV電池・半導体・軍需産業に不可欠。米中経済対立が一段と深刻化する懸念。
→ 日本・韓国・欧州は調達リスクに備え、代替供給源(オーストラリア、アフリカ諸国)との提携を模索。 - 北朝鮮との首脳会談に意欲
→ トランプ氏は「年内に金正恩氏と会談希望」と発言。
→ バイデン政権時代に停滞していた米朝交渉の再始動を狙う。
→ ただし、北朝鮮は先週新型弾道ミサイル実験を行っており、核開発を止める兆候はなし。日本・韓国は「圧力と対話の両立」を強調。 - ロシア・中国との核軍縮交渉
→ 2026年に期限を迎える「新START条約」の後継枠組みを巡り、トランプ政権は「三者交渉」を提案。
→ しかし、ロシアはウクライナ戦争の継続、中国は軍拡姿勢を強めており、交渉進展は難航が予想。
💹 経済・金融
- ドル円相場:147円台半ば
→ FRBの独立性揺らぎ懸念でドル売り圧力。
→ 一方、日銀は依然として緩和的姿勢を続けており、急激な円高には至らず。
→ 市場は「9月のFRB利下げ」観測を織り込み始めている。 - 株式市場
→ アジア株は総じて上昇。日経平均は前日比+180円で推移。
→ 米国株は前日、NYダウが小幅下落、ナスダックはFRB政策期待で上昇。
→ 投資家心理は「政策リスクと利下げ期待」が交錯する複雑な局面。 - 商品市況
→ 金価格:安全資産需要で1オンス=2,520ドル台に上昇。
→ 原油価格:WTIは1バレル=77ドル前後。米中対立激化で需給懸念あるも、中東産油国の供給安定が下支え。
🇨🇳 中国・🇰🇷 韓国動向
- 中国
→ 習近平指導部は「内需拡大」を最優先課題としつつ、米国の対中関税強化に強く反発。
→ レアアース輸出制限は交渉カードであり、今後追加的な経済報復策が取られる可能性も。
→ 上海市場は小幅安。投資家は米中摩擦激化を警戒。 - 韓国
→ 李在明大統領が中国へ特使団を派遣。目的は「米国一極依存リスクを軽減し、中韓経済関係を再強化」すること。
→ 半導体・バッテリーなどのサプライチェーン再編がテーマ。
→ 一方で、対米関係悪化のリスクも内包しており、バランス外交が問われる。
🎌 日本国内ニュース(社会・経済)
- 政府、災害対策強化のため補正予算編成を検討
→ 豪雨・台風被害の増加を背景に、防災インフラ・自治体支援を強化。
→ 財政負担拡大が懸念されるが、国民からは防災投資への支持が強い。 - 秋の観光シーズンに向けて訪日需要回復
→ 円安が追い風となり、外国人観光客数はコロナ前を上回る水準へ。
→ ホテル・航空業界は増便・増床を急ぐ一方、人手不足が深刻化。
⚽ スポーツ
- 「日本はパリ五輪でのメダルラッシュを追い風に、国内スポーツ界の盛り上がりが継続。スポンサー契約も増加。」
- 野球:大谷翔平はメジャーでホームラン数トップ争い。日本球界でも新世代スターの台頭が話題。
🎭 芸能・文化
- 国内映画祭で日本作品が国際的評価
→ 若手監督の社会派作品がベネチア映画祭で上映決定。国際的な文化発信力が再注目されている。 - 音楽業界
→ K-POPとJ-POPのクロスオーバーが進行。日本のアーティストが韓国チャート上位入りし、アジア文化交流が深化。
📌 本日のまとめ
2025年8月27日は、
- トランプ政権の強権的政策(FRB人事・対中関税・北朝鮮交渉)が世界市場と外交を揺さぶっている日
- 日本国内では防災・観光・人手不足といった課題が顕在化
- アジアは米中対立の板挟みで調整外交に奔走
という大きな流れが浮かび上がります。